家族経営の会社では、株をどのように承継するかを決めておかないと、様々なリスクが生じる可能性があります。
全ての株式を保有する親が亡くなり、2人の子が相続人である場合で考えてみたいと思います。
親が亡くなると、法律上、全ての株式を2人の子が半分ずつ共有することになります。
また、相続人全員の話し合いで相続する株の数を決めることができます。
まず、この段階で話し合いがまとまらない・出来ないという危険があります。
遺産分割協議で株式を半分ずつ持ち合う事にしたとします。
この場合、取締役を株主の議決権の過半数で決める会社の場合であれば、
取締役を決めることができなくなる可能性があります。
このように、保有する株の割合次第では、株主総会で会社の決定が出来なくなる危険があります。
事業の相続には、上記以外にも様々なリスクがあります。 また、相続後の事だけではなく、経営者様の今後の会社との関わり方を考えながら対策をしていく必要があります。 遺言、贈与、家族信託、種類株式の発行等の中から最適な方法をご検討ください。